Webマーケティング関連のビッグイベントであるPubcon2015に参加するために、ラスベガス(に向かう経由地のサンフランシスコ)に来ています。
昨年はこの時期に、ロンドンでeMetricsというデジタル解析のカンファレンスに参加しました。その際に多くを学べたかというとそうでもなかったのですが(主に、僕の言語力のせい汗)性懲りも無く今年はPubconに参加してきます。
What is Pubcon?
photo from:Michael Dorausch
Pubconとは、ウェブマーケティングに関する、かなり多岐にわたった内容について話し合われるプレミアなカンファレンスで、2015年は10月5日〜8日にかけてラスベガスコンベンションセンターで開催されます。
今年のPubconの基調講演(Key note)には次の方々が登壇予定!
- 元Appleのチーフエバンジェリストで、Googleのモトローラ事業アドバイザー兼CanvaチーフエバンジェリストであるGuy Kawasaki氏
- GoogleのウェブマスタートレンドアナリストであるGary Illyes氏
- デジタルマーケティングエージェンシーSeer Interactiveの創業者であるWill Reynolds氏
- Mozの創業者であるRand Fishkin氏
- Publisher Policy CommunicationsのトップであるJohn Brown氏
- Googleでパブリッシャーのためのプロダクトマネージャーを務めるRichard Zippel氏
- Microsoft BingのWebマスターツールシニアプロダクトマネージャーであるDuane Forrester氏
基調講演の他にも、毎日8つのカテゴリ(「ソーシャルメディア」とか「SEO」とか「コンテンツマーケティング」とか「解析」とか)に分かれた数多くのセッションが開催予定で、参加者がその中から好きなセッションを選んで参加する方式です(ad:techみたいな大きいカンファレンスは、日本でも似た感じで進行されますよね)
ということで、この記事では主に、数多用意されているセッションのうち僕が参加しようと思っているものについて、公式サイトの情報を元に日本語でまとめておきたいと思います!
僕の予習兼、来年行く人(行きたい人)の参考になれば幸いです!
#Pubcon 2015 DAY 01
DAY 01が最も気になるセッション盛りだくさんで、どれひとつ見逃したくないセッションが続く1日です。果たして最後まで集中力がもつのだろうか・・・。
DAY 01 – 01:Social Media Data and Analytics
次のようなことがセッションのテーマに設定されています。ソーシャルメディアの分野は、以前と比べると割と落ち着いてきてしまっていますが、依然として指標の定め方にはどこも苦労している状況なので、このセッションに参加予定です。
- データドリブンなソーシャルメディアマーケティング
- ベンチマークとKPIの設定方法
- キャンペーンデータの最適な効果測定方法
- ソーシャルメディアマーケティングROIの設定
- デモグラフィックを得るためのテクニックの雇用(直訳失礼)
- ソーシャルメディア以外へのソーシャルメディアマーケティングインサイトの活用
- ビジネスやマーケティングでソーシャルメディアを活用するためのすべてのこと
DAY 01 – 02:Google Analytics
公式サイトの本セッションの紹介は、衝撃的なイントロで始まっていましたので、その部分をフル引用します。
アナリティクスのデータは高校生のSEXみたいなものだ。みんながそれについて話すけど、多くの人がそれをしたことがないし、誰もお互いがどんなことをしているのか知らない。
引用:Session Details | Pubcon
強烈なフリとなるほどと納得させるボディ。このコピーライターの方は能力者ですね。期待が持てそうです。内容は以下の通り。3日間を通して、自分が最も受けるべきセッションのひとつです。
- GoogleアナリティクスのベストTIPS、トリック、戦略
- Webサイトやマーケティングプランにおいて実行できるGAの使い方
- トップレポートやダッシュボード例、フィルター、そしてその他のTIPSをレビュー
DAY 01 – 03:What Is New with Content Marketing in 2015
ブログを成長させたり読者の気を引いたり、あるいはリピーターを増やすために必要不可欠な、素晴らしいコンテンツを作るということにフォーカスするセッション。
Webマーケティングやコンテンツマーケティングに従事してきた者としてだけでなく、駆け出しブロガーとしても何か得られる者がありそうなので、参加予定。
- 2015年にされたコンテンツ戦略のレビュー
- 引き込むコピーの作り方
- ユニークだけど適切なトピックの貢献者になる方法(直訳・・・)
DAY 01 – 04:Finding the Facebook Influencers
どのように良いインフルエンサーを見つけるのかを学ぶセッションだそうです。これもマーケターとして、(企業)メディアの中の人として、解析士として、ブロガーとして、常に気にしながら仕事をしてきたトピックなので参加します。
また、次のようなインフルエンサーによるセグメントで、職業と興味によるターゲティングをシャープにする方法が学べるそう(うーん、翻訳難しい)
- プロかアマチュアか
- 会社の特定の部門で働く人かどうか
- 健康や医療、法、教育など、特定の分野で働く人かどうか
- 興味の順番に顕著な差がある人かどうか(訳あってるかな)
- 昔ながらのバイラルコミュニティーに参加しているかどうか
DAY 01 – 05:Search and Social Content Strategy
ソーシャルメディアと検索の両方で魅力的なコンテンツについて語るセッション。テーマ設定が魅力的で惹かれました。中でも公式サイトで紹介されている次の一文に納得、そして共感。楽しみなセッションのひとつです。
ソーシャルでもSEOでも機能するコンテンツを作ることは、デリケートなバランスだ。キーワードが多いコピーは、ソーシャルでクリックされたりシェアされるコピーには向いていない。
引用:Session Details | Pubcon
#Pubcon 2015 Day 02
中日。「チュウニチ」じゃなくて「ナカビ」。
DAY 02 – 01:Social Media Marketing: Finding Your Niche
このセッションでは、ソーシャルメディアにおいてオーディエンスがいる場所を見つける方法について話されるそうです。正しいソーシャルメディアのプラットフォームで成功を収めるためのノウハウについて(FacebookやTwitterでマーケティングをしていたら、実はみんなLinkledInを使っていた!というようなことがないように)いろいろ話してもらえるものと思います。
DAY 02 – 02:Social and Mobile PR Secrets
ソーシャルメディアや検索でのPR戦略を考える時に、何をしなくてはいけなくて、何はしてはならないか、モバイルがどのようにPRに影響を与えるのか。そういったことについて話されるセッションです。
実はいつかクライアント企業側に入って広報するということにも興味があるので、行ってみます。
DAY 02 – 03:Establish Content Marketing Excellence
コンテンツキャンペーンを成功に導くための重要な要素について学ぶセッション。フォーカスすべき点や競合について、ブランディング、ソーシャル戦略、サードパーティのサイト、予算、アイデアなどなど・・・非常に多岐に渡ったトークが展開される模様。
いまいち絞り切られていない感じでモヤッとしますが、同じ時間帯に、他に興味があるセッションがないので参加予定です(苦笑
DAY 02 – 04:Step-by-Step Guide to Creating Your Digital Brand and Content Strategy
ブランドを0から作り上げる方法について学ぶセッション。SEOやコンテンツマーケティング、SEM、ソーシャルを成功に導くために、他の部署とうまく協業する方法について話すそうで、興味津々です。
なぜって、日本で参加する勉強会でも、以前ロンドンで参加したカンファレンスでも、他部署との協業は非常に大きなテーマになりがちだったから。アメリカではどのように他部署との協力を完成させるのか?
#Pubcon 2015 DAY 03
最終日はやや短め。
DAY 03 – 01:Video and Podcast Marketing
このセッションでは、オーディオ、ビデオ、フラッシュ等の、”埋め込まれた”コンテンツに関する最適化がテーマとなっています。
マルチメディアの最適化がどのようなことを意味するのか、デバイスとメディアがどんどん多様化する中で、テキストだけでなくリッチなコンテンツをどう最適化させていくのか、実に興味深いテーマです。コンテンツマーケティングカテゴリの未来を占う重要なトピックでしょう。
DAY 03 – 02:Facebook Case Studies
Facebookの事例に関するセッション。
うーむ、今さらFacebookの事例?とも思いますが、一方で最近、Facebook活用事例ってあまりネット見ててもニュースにならなくなってきたので、それはそれで面白いテーマかなと思い参加してみます。
DAY 03 – 03:Data Driven Marketing
実行可能な発見を得るために、どのようにデータビジュアライゼーションを使えばよいのか?ということがテーマのこちらのセッションが、今回のPubcon2015で僕が参加予定の最終セッションになります。
“Actionable insight(実行可能な発見)” という言葉が好きです。学ぶ価値あると思います。
Pubcon公式サイト内「初心者の方へ(WHAT IF IT’S MY FIRST PUBCON?)」コーナーが、今後役立ちそう
公式サイトに「初心者の方へ(WHAT IF IT’S MY FIRST PUBCON?)」という項目があり、その中の持ってくるべきものリストがとても充実したガイドだったのでまとめます。
持ってくるべきもの
- 携帯電話とラップトップの充電器
- 電源コード(持ってくる人もいます)
- 薬・鎮痛剤
- スキンローション(時々乾燥してるので)
- トローチや水筒(セッション中の咳を止めるため)
- ノートをとるための道具(全てのセッション後にパワーポイントがダウンロードできることを覚えておきましょう)
- タクシーやラスベガスのナイトライフのためのお金
- 歩きやすい靴(期間中、会場を歩かないといけないので)
- フォーマルな服(ドレスコードありのパーティに行く可能性もあるので)
- 名刺
その他、公式サイトで紹介されていたPubcon上級者たちによるブログ記事リストの中にあった『Top 20 Must-Haves to Pack in your #Pubcon Survival Kit』も参考になりました。
チケットはなるべく早く購入すべし!
チケットはなるべく早く購入しましょう。
海外カンファレンスの多くには「Super early bird」とか「Early bird」っていう早期購入者向けの割引があります。
もう少し詳しくは『Super Early Bird(スーパーアーリーバード)で、海外のカンファレンスはめっちゃお得になる!』という記事にまとめたのでそちらをご覧下さい。
僕は今回、8月の終わりにチケットを買い、(確かSuper Early Bird枠で)通常の40%オフでチケットを手に入れました。
航空券も直前は高くなるし、行くなら行くと腹を決めて、なるべく早く全部予約しちゃうべし!!!
まとめ
ひとまず、予習はこんなところにしておきます!
自分のための予習がこの記事のメインなので、まとめ方がやや親切じゃない部分もあると思います。もしここまで読んでいただいたとして、不明な点があれば申し訳ないです。
(レポート編)については、気が向いたらします(笑)
以上、バンクーバーから@LeoTohyamaが、現地で役立つ #Pubcon 2015 まとめ(予習編)についてお届けしました!