先日会社の先輩と話していたときに話題に上がったこともあり、以前から気になっていた『グロースハッカー』を一気に読んでみました。

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どんな本?

米国のマーケッター、ライアン・ホリデイ氏の著書を原作として前半は展開されつつ、後半はクックパッドのプレミアム会員事業部長として同社のグロースハックを担っている加藤恭輔氏による具体的なクックパッドでの事例が紹介される本でした。

本書の中でも書かれているとおり、グロースハックのHow Toというよりはグロースハッカーのマインドセットをサクッと学ぶための本、という感じです。

とはいえ具体的な事例も多いのが特徴。後半の加藤氏のクックパッド事例だけでなく、メインの前半部分ではpinterestやSpotify、Insterglumといった日本でもお馴染みの米国スタートアップたちがどのように浮上のきっかけをつかんだのかということに言及していました。

amazonは新サービス企画段階でプレスリリースを書いている!?

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この本の中で紹介されていていいなあと思ったのは、Amazonの事例でした。

アマゾン・コム(Amazon.com)の企業方針では、新サービス立ち上げに際し、幹部は開発に着手する前に、まだ存在しないサービスについてのプレスリリースを書くことになっている

どこかで以前に聞いたことがあったので、有名な話なのかもしれませんが、私にとってかなりしっくり来る方法だと感じました。プレスリリースを書くことによって、誰にどんな方法で新しいサービスを使ってもらうのか?ということが整理できますし、短い文章になるのでチームでのイメージ共有や上司の説得にも役立ちそうです。

ウェブデザイナーがまだ制作前サイトのデザインを提案する時に、ざっくりイメージボードを作ったりしますが、あれのサービス版(テキスト版?)という気がします。簡単に取り入れられるし、そのままのサービスが出来上がれば、作ったプレスリリースを様々なところへ送ることも出来るので、是非取り入れたいです。

その他の事例も面白かったのでご一読をオススメします。結構読書速度が遅い私でも、2日あれば読み切れてしまうほどわかりやすくて短い本なので、お気軽にどうぞ!

※この記事は、以前別のブログで書いたものの編集・再掲載版です