海外で大学に行った方々をつくづく尊敬します。だってみんな、大量の文献を英語で読んで、理解して、エッセイにまとめて提出しているわけです。めーっちゃすごい!
それで、そんな大学に通うための準備をする場所がBCITのISEP(International Student Entry Program)コースであって、そこでは大量の文献を素早く読みこなすためのスキルなんかも習います。
というわけで今回復習するのは、次にリスト化した4タイプのリーディング戦略についてです!
- Predicting:予測
- Skimming:スキミング
- Scanning:スキャニング
- Careful reading:精読
なお、内容は学校で学習したことをベースにしています。
Predicting:予測
タイトルとサブタイトル、写真やグラフや地図等のビジュアル情報から、どんな内容の記事なのかを想像するのが予測の役割です。
長い記事を読まねばならない時に、その文章の中にどんなことが書かれているのか、事前に簡単に予測するために行います。
リーディングにとりかかる際、最も最初に行うのがこの予測という行為です。ただしこれは、おそらく誰もが(特に日本語では)自然と行っていることなのではないでしょうか。
雑誌を買うときに、まずは表紙やページのタイトルと画像だけをパラパラと見て、買うかどうか決めているはず。そもそもこの記事にたどり着いたあなたはきっと、タイトルとサムネイル画像だけを見て、何か気になったから読み始めて下さったはずです。
Skimming:スキミング
文章の重要なところだけをざっと読み、内容をざっくりと理解するのがスキミングの役割です。
では、文章の重要なところとはどこでしょうか?
キーワードは2つの「頭」と「お尻」。
- パラグラフ(段落)単位の「頭」と「お尻」
- センテンス(文章)単位の「頭」と「お尻」
まず、文章全体を見渡した時に、最も重要なことは頭である最初のパラグラフと、お尻である最後のパラグラフにまとめられている場合が多いです(基本的なエッセイの書き方をフォローした文章であれば、必ずそういう文章構造になっています)
つまり、最初の段落と最後の段落を読めば筆者がもっとも主張したいアイデアが理解できるということです。
もう1つの頭とお尻は、パラグラフ内におけるセンテンスの頭とお尻です。
段落内でも、もっとも重要なことは最初のセンテンスか最後のセンテンスに書くというのが基本的な文章の書き方です。逆に言えば、読み手もその2か所を意識して読めば、ディテールは後から補完すれば良いということになります。
ただし、「but」や「however」や「on the other hand」のような単語の直後の文章にも重要な情報が含まれている場合があるので、よく注意して読むようにしましょう。
Scanning:スキャニング
自分が欲しているキーワードだけを、長い文章の中から探してくるのがスキャニングの役割です。
このリーディング手法も実は、僕たちは日本語ではすでに行っているはずです。何故なら日常で行う読む行為の多くがこのスキャニングだから。
晴れた日の昼下がり。これからデートに行くあなたは、最寄りのバス停にやってきました。あいにくド田舎のこの町では、スマートフォンのGoogleマップではバスの時間をチェックできません。そこであなたはバス亭の隅に立つの錆びた時刻表をチェックすることに。
始発のバスは5時半にこのバス停を通過したそうです。その次は6時半まで1時間空きます。次7時。その次は7時30分でその次は7時45分でその次は八時でその次は8時半でその次は八時四五分でその次は・・・。
・・・こんな読み方しないですよね。狂いそうです。
昼下がりのバス停で時刻表を読む時は、午後の時刻から見始めるでしょう。本能的にそうだと思います。
この、長い文章から必要なところだけを引っ張ってくる読書法をスキャニングと呼びます。
なお、TOEICやTOEFL、IELTSや学校での英語のテストでこのスキャニングを使う場合を例にとると、
自分が欲しい情報 = 回答しなければならない問題
となります。まず問題を読んでから本文の読解に入り、必要な箇所だけ理解して問題を解くのが、このスキャニングなのです。
Careful reading:精読
しっかり文章の全体を読み通すのが精読です。
文章をパラフレーズ(要約)しなければならない場合や、詳細まで理解しなければいけないような場合に精読します。
まとめ
最後に4つのリーディングスキルをいつでも一覧できるように画像を作っておきました。覚えておきたい人は画像を保存して使ってやってくださいね(画像はクリックすると拡大します)!
英語ビギナーである僕たちは、とにかくリーディングの速度を上げなければなりません。
英語を学習するためにではなく、英語で何か他のことを学習できるようになるためにも、もっともっと読む速度を上げなければならないのです!
そのために、読み方の引き出しを4つ用意し、その都度使い分けられるようになりましょう。
正直まだ難しい・・・しかし、頑張る!
以上、バンクーバーから@LeoTohyamaが、4つのリーディング戦略についてお届けしました!