※追記1:英語のエッセイライティングに興味を持って訪問してくださった方向けに『英語のエッセイライティングで覚えておきたい定番表現24選!』も公開しましたのであわせてどうぞ。
※追記2:英語のエッセイライティングで役立つツールの使い方紹介動画を、YouTubeで公開しました!こちらのチャンネル、普段はバンクーバーから様々なお役立ち情報?やふんわりした情報(なんだそれw)を週3回ほどのペースでお届けしていますので、よろしければ是非チャンネル登録をしてください!
ライティングって、正解がないから難しいですよね。ウェブライティングに関して勉強したいのであれば、例えば『Webライティング実践講座』は非常に勉強になりましたし『沈黙のWebマーケティング』もライティングの重要性がわかるとても勉強になる本だと思います。ただそもそも、普通に日本の学校に通ってきた僕はこれまで「普通の文章の書き方」というものを習ってきませんでした(多分)
今、僕はバンクーバーに留学していて、学校でエッセイライティングを勉強しています。「エッセイ」を辞書で調べてみると、次のように記述されています。
1 自由な形式で意見・感想などを述べた散文。随筆。随想。
2 特定の主題について述べる試論。小論文。論説。引用:エッセイ【essay】の意味 – 国語辞書 – goo辞書
自分の意見や感想を述べたり、特定の主題についての考えを伝える方法であるエッセイを学ぶことは、ウェブに限らず様々な場面で役立つと言えるのではないでしょうか。
ということで今回は、エッセイの書き方についてまとめてみたいと思います。
まずはじめに、これだけはお伝えしておきます。もし、あなたがライティングスキルを向上させたいと思うのであれば、記事の文章構成(Outline)を意識することと、各段落が持つ意味について理解することが重要です!
文章構成(Outline)を学ぶ
本記事でご紹介するのは、5パラグラフエッセイという、エッセイの基本的な書き方です。5パラグラフエッセイにおいてはその名の通り、基本的な文章構成を次のような5つの段落に分けて考えます。
- 段落1:導入(Introduction Paragraph)
- 段落2:ボディ(Body Paragraph) – A
- 段落3:ボディ(Body Paragraph) – B
- 段落4:ボディ(Body Paragraph) – C
- 段落5:結論(Concluding Paragraph)
- みんなが知ってる話(General Statement)
- 本記事で伝えたいこと(Thesis Statement)
- この段落で述べたいこと(Topic Sentence)
- この段落で述べたいことを補強する話(Supporting Sentence)
- (この段落の結論(Concluding Sentence))
- 同上
- 同上
- 本記事で伝えたいことのおさらい
- メッセージ
最初に、この基本的な5段落の文章構成を完結させるために、それぞれの段落でどんなことを伝えるのかを考えます。はじめにアウトラインを考えることは、自分の考えを整理することに役立つだけでなく、その後の執筆時に迷わずに書き進めるための地図にもなります。
各段落が持つ意味について理解する
アウトラインが作れたら、具体的に文章を書き進めていくフェーズに移ります。
導入(Introduction)
まずは「導入(Introduction)」です。この段落は、さらに「みんなが知ってる話(General Statement)」と「本記事で伝えたいこと(Thesis Statement)」の2構成に分けて考えることができます。
「みんなが知ってる話」を書くことがどんな意味を持つのか、学校のライティングの教科書には記載されていなくて、その存在意義をイマイチ理解できなかったのですが、ネットで調べていると「読者の注意を引く文章(attention grabber)」と紹介されていて、大変納得しました。まずは読者の注意を引くような話を冒頭に持って来ましょう。
そこには「読者が共感できる話」「読者を驚かせるシンプルな逸話」「読者がなんとなく知っている情報」「読者が好みそうな偉人の発言」などなどを書くことができるでしょうし、もちろんそれ以外にもいろんな注意喚起の方法はあります。
導入部分でもうひとつ書かなければいけないのが「本記事で伝えたいこと(Thesis Statement)」です。「本記事のテーマ」とも言えますし「本記事で筆者が読者に行動を促したいこと」でもいいでしょう。シンプルに、自分が述べたいことを記します。
ただし、この「本記事で伝えたいこと(Thesis Statement)」部分では、この記事におけるその後の展開について明確にしなくてはなりません。例えば「もし、あなたがライティングスキルを向上させたいと思うのであれば、記事のアウトライン(文章構成)を意識することと、各段落が持つ意味について理解することが重要です」という、本記事の冒頭に書いた文章であれば、この後の部分で「記事のアウトライン(文章構成)を意識すること」「各段落が持つ意味について理解すること」の2点について順番に紹介しようとしているのだと読者に伝えることができます。
ボディ(Body)
次にボディ(Body)です。全体を5段落構成で考えると、「導入」と「結論」を除き、このボディ部分は3段落分用意しなくてはなりませんが、必ずしもその数字は重要ではありません。2段落の場合もあれば4段落の場合もあるでしょう。
すべてのボディ段落には「この段落で述べたいこと(Topic Sentence)」と「この段落で述べたいことを補強する話(Supporting Sentence)」が含まれます。前者の文章は、基本的には段落の最初の方に来て、だいたい1文に収まり、かつ「最初に(First)」とか「次に(Second)」といった言葉で始まることが多いようです。
そしてその「この段落で述べたいこと(Topic Sentence)」を補強する文章がそれに続きます。こちらは長くなることもあるし、当然時にはデータやグラフ等を使った説明になることもあります。
なお、ボディのA〜Cは必ずしも同列の情報が並ぶ必要はないようです。
各パラグラフの展開方法には、原因結果・比較対照・例示・叙述・分類・評価などがあります。組み合わせは自由で、例えば、Body 1 は原因結果、Body 2 が比較対照、Body 3 が例示、のように角度を変えて論じることもできます。
引用:エッセイ(英語)の書き方現在高校生なのですが、海外… – Yahoo!知恵袋
結論(Concluding Paragraph)
最後は「結論(Concluding Paragraph)」です。もちろん、ここには本記事で伝えてきたことのおさらいが入ります。これは導入部分で言及した「本記事で伝えたいこと(Thesis Statement)」に、ボディ部分で言及してきたことを織り交ぜ、より深くしたものと考えるのが良いでしょう。
さらに、教科書には最後に筆者からのメッセージを加えると読者の心に残る文章が書けると紹介されています。例えば「予測をする」「提案をする」「権威の言葉を借りる」などの方法が効果的だと教科書には書かれていましたが、もちろんそれ以外の様々な方法でメッセージを残すことができるでしょう。
ということで、今回はエッセイには事前の文章構成(Outline)作りと導入・ボディ・結論の3点を抑えたライティングを行うことが重要だということを、授業で習ったことやそのあと追加で調査したことを元にまとめてみました。
なお、今回の記事そのものにもエッセイライティングを意識してみました。といっても、実は体系的にエッセイライティング学ぶ前から似たようなプロセスで文章を書いていたので、大きな変化はありませんでしたが、単純な文章構成を意識したためか、途中で迷いなく書き進めることができたなという実感はあります。
すでに自分の文章型を持っているという方には不要かもしれませんが、いつもどのように記事を書けばいいのか迷うという方にはまずチャレンジしてみていただきたい方法です。おすすめ!
※追記2:何かを売りたい、読者に何かを訴えたい時に有効な文章の書き方として『英語エッセイに学ぶ、説得型文章5つのポイント!』も公開しました。
※追記3:お手本として良い日本語のエッセイをみつけましたので、『これぞエッセイの見本例!シンプルで説得力のあるライティング術だ!』という記事を新たに公開しました。
参考:
エッセイ(英語)の書き方現在高校生なのですが、海外… – Yahoo!知恵袋
Guide to Writing a Basic Essay: Sample Essay