海外で仕事がしたいウェブディレクターのあなた。もしくはウェブデザイナーやウェブ解析士でも良いのですが、あなたは自分が海外で働く場合、どのような評価を受けるかということに興味がありませんか?
僕はあります!
他の国で働き、評価されるためにはどんなスキルを伸ばさなくてはいけないのか?どのくらい評価されて、どのくらい稼げるのか?仕事は得やすいのかどうなのか?仕事環境はどうなのか?などなど、いろいろ知りたいことはあります。
そこで今回は、今僕が住んでいるバンクーバーがあるBC州の様々な仕事を紹介しているウェブサイト『WorkBC』で、自分の仕事がどのように紹介されているのかについて調査してみました。カナダの西海岸にあり、アメリカ西海岸のトップインターネット企業が何社も支社を出すバンクーバーエリアでの一般的な評価として、お楽しみください。
Work BCにおけるウェブディレクターの紹介
そもそも、こちらでは日本で言うウェブディレクターが「ウェブディレクター」と呼ばれていません。日本におけるウェブディレクターを、こちらでは「ウェブデベロッパー」と呼ぶのが一般的かと思います。そこで本記事では、WorkBCサイトでウェブデベロッパー(とウェブデザイナー)がどのように紹介されているのか、要約しつつご紹介します。
概要
ウェブデザイナーとウェブデベロッパーは、クライアント企業のウェブデザインコンセプトを企画し、制作するお仕事です。この職業の人は・・・
- ライターやグラフィックデザイナー、プログラマーと一緒に仕事をすることが多いです
- コンピューターソフト制作会社やコンサルティング会社に雇われるほか、フリーランスで働く人もいます
- テクニカルスキルとコンセプトメイキングスキル、クライアントのニーズを理解するためのコミュニケーションスキルが求められます
- 様々なソフトを使ってウェブコンテンツを作成・最適化できる必要があります
収入
$44,000 – $53,000(440万円円〜530万円)
※為替は2015年6月現在のデータ(1カナダドル=100円前後)で大まかに計算
仕事内容
ウェブデザイナーとウェブデベロッパーは、下記の一部または全ての仕事を担います。
- クライアントと、ウェブサイトの制作要件を相談します
- モックアップとストーリーボードを用意します
- ウェブサイトの設計、ハードウェアとソフトウェアの要件決定、サイトに含める情報の選定、サイトデザインを行います
- ウェブサイトで使うグラフとデータベース、アニメーション、その他のソフトウェアを制作、最適化します
- ウェブサイトのコードを計画し、デザインし、書き、最適化し、統合し、テストします
- セキュリティーとクオリティーを制御します
- ウェブサイト制作チームをリードすることになるでしょう
- インタラクティブメディアに関してリサーチすることになるでしょう
仕事環境
一般的に、オフィスでコンピューターを使って仕事をします。フリーランスであれば、自宅で作業することになるでしょう。通常、週に40時間の業務ですが、プロジェクトの進捗によってはそれ以上の場合もあります。
また、キーボードとモニターを長時間使う必要であるため、眼精疲労や肩こり、手首の問題を抱えるリスクがあります。
統計
2011年の調査を基にした統計
- 被雇用者:3,900人
- フルタイム労働者:48 %
- 66%が男性、34%が女性
- 9%が15-24歳、64%が25-44歳、26%が45-64歳、1%が65歳以上
仕事をするのに必要な条件(教育、トレーニング、資格)
ウェブデザイナーとウェブデベロッパーになるためには、コンピューターサイエンスかコミュニケーション、もしくはビジネス分野の大学における学士レベルが求められるでしょう。
その他に有利な条件は、
- コンピュータープログラマーかグラフィックデザイナーの経験
- ウェブのポートフォリオ
- コンピューターテクノロジー分野の最新分野に関する継続的な研究
- ITトレンドに関する継続的な勉強
- プロジェクトマネジメントスキル
- ウェブデザインとコミュニケーション、もしくはマーケティングの資格
キャリアパス
この仕事は、柔軟でコミュニケーションスキルがある人にとって(そして短期または長期の仕事を継続的に探せる人にとって?)、とてもエキサイティングで、チャレンジングで、収入が増える可能性のあるお仕事です。
卒業したばかりの人は、ウェブデザイナーやウェブプログラマーのエントリーレベルから仕事を探すことができるでしょう。その後、経験と教育を経てプロジェクトマネージャーやITマネージャー、インターフェースデザイナー、シニアプログラマー、アニメーター、ゲームデザイナー、アートディレクターになるでしょう。
雇用に関する見通し
失業率
- 2012年:5.7%
- 2017年:5.8%
- 2022年:3.6%
求人倍率(求人数:失業者数)
- 2012年:3:1
- 2017年:2:1
- 2022年:1:1
考察
省略
その他のソース
SiteProNews – Breaking News, Technology News, and Social Media News
shrc.ca
まとめ
こう見ると、バンクーバー(BC州)での一般的なウェブデベロッパー像(=ウェブディレクター像)は、日本とあまり変わらない気がします。ただし、お給料は日本よりよさそう。「バンクーバーではウェブデベロッパー(デザイナー)の給料が日本より全然良いよ」というお話を、バンクーバーに来る前に、ブログ『バンクーバーのうぇぶ屋』の中の人、セナさんから聞いたことを思い出しました。
それと「未経験者はウェブデザイナーかウェブプログラマーから始める」というところも日本とは違うかもしれませんね。日本ではいきなりウェブディレクター職から入ることもありますので(自分がそうでした)
日本とはあまり変わらないなと思う一方、これまでウェブディレクターという、親や友達にうまく説明できない(得体の知れない)仕事をしてきた自分にとって、こうやってこの仕事の一般的なスキルセットについて整理されたコンテンツは今後非常に役立ちそうです。
もちろん、自分の今後のキャリアパスを具体的にイメージすることにも活きるでしょう。こちらで仕事を得るには、コミュニケーションスキルを身につけなくてはならず、当然英語を自由に扱えるようにならなくてはならないのです。ジョークくらい言えるようにならないと!
ここまで読んでくださった方はきっと、海外で働くことに少しは興味がある方のはず。あなたにとって、バンクーバー(BC州)のウェブデベロッパー(ウェブデザイナー)は、魅力的に映りましたか?
参考:
WorkBC Official Website – WorkBC | Job Descriptions BC, Career Advice BC