以前『こんなの常識!?エッセイの書き方を学んでライティングスキル向上を目指せ!』という記事を書いてから、ずっと良いエッセイの例を紹介したいと思っていたのですが、ウェブライダーの松尾さん(最後に簡単にご紹介しています)が5分で書き上げたというNoteのエントリが、5パラグラフエッセイのお手本として素晴らしいと思いましたので、すごく簡単にではありますがエッセイ的な視点で解説してみます。

参考:少額会計の際に1万円札で支払われるのはお店にとってリスクが多いと思う話|京都のマンドリル|note

導入(Introduction Paragraph)

まず導入(Introduction Paragraph)部分のフックとして用いているのが、レストランでカレーの代金を支払った時の話。「680円のカレーに1万円を出さなければいけない状況」を会話調で表現し、読者に「あーあるある」と共感させます。

そして本エントリで伝えたいこと(Thesis Statement)を、次に引用する端的な2センテンスで表現。

なぜなら、少額の会計を1万円札で支払われるのは、お店側にとってリスクしかないからだ。そのリスクは2つのリスクに分かれる。

引用:少額会計の際に1万円札で支払われるのはお店にとってリスクが多いと思う話|京都のマンドリル|note

ボディ(Body Paragraph)

段落2と3(実際にはWeb式な書き方で、段落スタイルにはなっていないけれど)は、ボディ(Body Paragraph)に充てていて、少額会計時に発生するふたつのリスク(金銭的リスク & 時間的リスク)について説明。

特にひとつめの金銭的なリスクについては、アイデアの補強としてさらなる具体的な例をふたつ挙げています。店側が多くお釣りを支払ってしまった際に、お客さんに「すみません返してください」とは確かに言いにくいでしょうし、閉店後の「お金が足りない!」は、バイト経験がある人ならば絶対に想像したくないような出来事です。

結論(Concluding Paragraph)

最後に結論として、次のようにまとめています。

以上のことから、僕はできる限り1万円札で支払わないようにしている。

引用:少額会計の際に1万円札で支払われるのはお店にとってリスクが多いと思う話|京都のマンドリル|note

そして、1万円を使わない方法としてクレジットカードでの支払いとさらにそのデメリット(店側の手数料)を挙げて、エントリを締めています(正確には、最後は合言葉の「マンドリル。」で締めているんですけど)

まとめ

文章の達人になると、たった5分でこのレベルの文章が書けるのだと感動し、勢いで解説記事を書いてしまいました(笑)

なお(多分このエントリは全然Web業界に関係ない人も見る気がするので、超簡単にご紹介すると)、元のエントリを書かれた松尾さんが代表を務める会社ウェブライダーさんは、京都でWeb制作・マーケティング・コンテンツ制作をされている会社さんです。

ウェブライダー | 京都で噂のWeb制作・マーケティングチーム

特色のあるコンテンツ作りがWeb業界では有名で、彼らが制作した代表的なコンテンツには

などがあります。

エッセイライティングだけでなくWebライティングに興味のある方は、一度覗かれてみてはいかがでしょうか?

以上!