先日ブログにしましたが、ロンドンで初めて海外カンファレンスに参加してきました。『eMetrics』という、このブログで以前書いたデータアナリティクス(解析)に関する世界的なカンファレンスのロンドン開催です。
参考:[UX] 英語ダメだけど、ロンドンでeMetrics(ウェブ解析のカンファレンス)に参加してきます!
なかなか英語がわからない中、それでも初参加者として気づいたことがいくつかありましたので忘れないうちにメモしておこうと思います。
UK(欧州)も日本も悩みは変わらない
例えばUK政府機関に関するポータルサイト『GOV.UK』運営チームの人が登壇して、いかにして組織にデータドリブンな考え方を取り入れさせるか、どうすれば組織にこれまでのやり方じゃないやり方を浸透させることが出来るのか、そういったことを話しました。
その後、登壇者と聴講者を交えて「自分の今、仕事で抱えている問題点」と題したディスカッションが行われましたが、その際に挙げられていたのは「データ分析が出来る人材の不足」や「データ活用を!と口では言うくせに結局データドリブンになりきれない上司がいる」という問題などで、どれも日本と変わらぬ悩みに思えました。
このディスカッションで僕と同じ席にいた人の中には、UK出身者の他にロシアやイタリアでデジタルアナリティクスに関わる人がいたので、論調は主にUKを中心とした欧州でのデジタルアナリティクスの傾向を反映していたと思います。
一方、同じ席にいた人で、以前USのサンフランシスコで働いていた経験のあるメンバーからは、サンフランシスコには人材が集まっていて、データドリブンなマインドセットも浸透していたと話していたので、この業界で世界最先端と言えるサンフランシスコでは、その他の世界の国々と比べて少し状況が違うのかもしれません。
最先端の地ではどういう仕組みで組織が回っているのかとても気になるエピソードでした。
思ったほど人が多くない
思っていたよりも参加者は少なかったです。恐らく150人〜200人ほどではないでしょうか。実際にはeMetricsの他に『ConversionSUMMIT』や『Predictive Analytics World』というデジタルアナリティクス関連のカンファレンスが同会場で実施されて、ネットワーキング(交流)タイムはそれらの参加者も同じ交流スペースでコミュニケーションした(前述の人数はネットワーキングの時の印象)ので、eMetricsだけならもっと少なかったと思います。
多分ですが、eMetricsはサンフランシスコでも開催されますし、そちらはトータルで4日間をかけて盛大に行われますので、そちらが世界的な本番でそちらの方が参加者も多いのでしょう。
なお、見た目でわかる日本人は僕と一緒に行った友人以外に3名、みなさんConversionSUMMIT参加者としてグループでいらっしゃったのを拝見しました。どんなお仕事をされていらっしゃるのかとかお話ししたかったのですが、ネットワーキングの時に見つけられなかったので全く話せませんでした。
ネットワーキングタイムに1人で外れてスマホいじってる人がいる。日本と一緒だ。
ネットワーキングの時間に、ひとりでスマートフォンをいじっている人があちこちで見られました。多分話しかけてほしいのでしょうが、なんとなく自分からは話しにいけず、手持ち無沙汰でスマホをいじってしまっているパターンです。うんうん、わかるわかる(笑)
日本のカンファレンスや交流会でもこういう光景ってありますよね。僕自身もやってしまったことがあります。でも話しかけづらいですよね、こういう人。
僕は2日目に関してはひとりでの参加でしたので、ネットワーキングの時間にはこういうスマホをいじってる人に話しかけるようにしました。だって、どうせ元々話してない人だから多少英語のハードル下がるじゃないですか(笑)
プレゼンテーション内容は、1割くらいの理解
正直、TOEICがお察しレベルで、もう学生時代に行った短期語学留学からは6年も経つ僕にとっては、プレゼンテーションを理解するのはハードすぎました。1割〜2割わかったかどうかと言うところです。スライドを見ながら何となく理解した気になりましたが、全然レポートとしてがっつり書けるレベルにはありません。
ただ行った甲斐がなかったとは全然思いません。とにかくたくさん刺激を受け、学ぶことも多かったからです。あえて言うなら、単なる刺激を得るためであれば、旅行+2日間のソーシャルネットワーキングパス(Keynoteだけ参加できるチケット)だけで雰囲気を見学するのでもよかったかなとも思いますが、後悔はないです。
ウェブの仕事が好きな人は、たとえ英語がわからなくてもとりあえず冷やかしでも行ってみる価値はあるんじゃないでしょうか。数年に1度海外旅行をする方は、次回の旅では世界のどこかで開催されるカンファレンスを探してツアー日程に組み込んでみることをお勧めしてみます(ちょっぴり無責任かな・・・?)。
もっともっと英語でコミュニケーションしたい
もっと英語でコミュニケーションがとりたかったです。UKでの事例をきちんと理解した上で「日本ではこうでね」とか言いたかった。途中からはあきらめてしまいましたが、元々こういう場で意見を聞いたり聞いてもらったりするのが好きなので、ちょっぴりフラストレーションがたまりました。
次回行ける機会があれば、確実にもっと語学力を伸ばして挑みたいですし、早速その準備を始めたいという強い動機になりました。