※本ポストは『Frog Advent Calendar 2017』参加記事です
11月にコワーキングスペースのWeWorkがバンクーバー初出店した翌日から、僕はWeWorkの会員になりました。
月に$450のホットデスク会員です。ちなみに固定デスクを借りる場合は月に$600の利用料金になります。
$450の中にはフリーアドレスエリアのデスク利用のほか、月に2時間までの会議室利用やエスプレッソマシーンで飲めるフリーコーヒー、フリータップビール、月に120枚までの白黒印刷、防音の電話ボックス利用、そして勿論Wi-Fiや電源の利用が含まれます。
場所はバラード駅(Burrard Station)のすぐ近くにあるベントールセンターの16階です。休日のビル入館、エレベーター利用、オフィスエリア解錠には、専用のカードキーを使います。
ダウンタウンの中心部で駅に近い(平日は駅とビルの直結通路が使えます)このコワーキングスペースは、恐らくバンクーバーに住む全てのフリーランサーが気になっていると言っても過言ではないはず。
なので、ここをひと月感使ってみて良かった点と悪かった点をまとめていきます。
WeWork Vancouverの良いところ6つ
まずは良いところをまとめます。6つあります。
その1:Wi-Fi・電源完備のオフィスに24/7アクセスできるところ
やっぱり24時間365日、いつでもどれだけでもいられる場所がダウンタウンにあるって最高です。カフェ仕事だと、何時から何時まではあの店は良いけどこの店はだめ、みたいなのを常に覚えておかなければならず、非常にストレスでした。
その点、早朝でも深夜でも、極端に言えば友達と飲んだ後でもオフィスに行って、コーヒーを飲んで落ち着いて作業が始められるっていうのは、もの凄く良いです。
正直そんな夜遅くとか土日に働いている人なんてWeWorkにもほとんどいませんが、それゆえ逆に落ち着いて作業ができるってものです。
その2:立地が最高なところ
自分が最もよく使うダウンタウンの駅(バラード駅)から直結と言うのは、「いつでもアクセス出来る」という安心感を増幅してくれます。
たとえ終電ギリギリまで作業しても(流石にしたことないですけど)、ぱぱっと片付けて駅に降りていけば良いんです。たとえ寝坊して、ダウンタウンに到着した時にフルタイムの仕事が始まる30分前だったとしても、そのままちょっとだけ寄って中国語のテキストブックを1日分だけサクッと終わらせようという気持ちになれます。あるいは「30分でも勉強できる時間があるから、二度寝せずにダウンタウンに行こう!」という気持ちになれます(笑)
コワーキングスペースの立地が良いことは、本当に重要だと感じました。
その3:コーヒーが美味しいところ
うち、フルタイムの仕事先もコーヒーマシンみたいなのがあるんですけど、そのコーヒーはもう全く美味しくないんです(笑)TimHoltonsとかスタバレベルな感じです。でもWeWorkのエスプレッソやラテは、最高です。ラテのミルクの泡の柔らかさは、自動のマシンで出てくるものと思えないです。
その4:電話用の防音室があるところ
これはちょっと特殊かもしれませんが、電話用の防音室があることが思った以上に自分に役立っています。というのも、WeWorkを借り始めてから急遽中国語を勉強しなくてはいけなくなったからです。
そこで僕は、毎朝出社前の時間を中国語の勉強に当てることにしました。
しかし中国語というのは特に、発音が重要な言葉です。これは絶対にカフェではできません。通常は家でしかできません。でも、WeWorkがあれば防音の電話ボックスで練習できます。これは思いがけないメリットでした。お陰で毎日ちゃんと朝起きて、ひと月間勉強を継続できました。
その5:安心してトイレに立てるところ
安心してトイレに行けることというのも挙げておきます。
以前のカフェ作業を繰り返していた僕は、前述の通りトイレに立つのもリスキーで、躊躇するところがありました。あるいはトイレに行きたいからまだ30分しか作業していないけれどカフェを出たなんてこともあったほどです。
WeWorkがどのくらい安心か、まだなにも盗まれてないのでわかりませんが、みんな作業中に普通に席にパソコンとかを残してトイレに行きます。多分監視カメラとかもあるし、人の目もあるので、少なくともダウンタウンにあるカフェよりは安心できます。
その6:カフェに迷惑がかからないところ
カフェ作業をすると、どうしても長居することになるのでカフェに迷惑がかかります。何時も申し訳なく思っていて、普通なら1.5時間、空いていても2.5時間くらいで席を立つようにしているのですが、それでも長いですよね。
気持ちチップは弾みますが、やっぱり気になるし、申し訳ない気持ちも多いのです。あるいは、土日のランチ時なんかはさすがに申し訳無さすぎるので、行かないようにします。そうすると、その間どこかで時間を潰さないといけないし、効率が下がります。
コワーキングスペースを借りて、場所にお金を払っていればそういう心配はいらないので、その点でも気が楽になりました。
WeWork Vancouverの良くないところ4つ
次に良くないところを見ていきましょう!
その1:使えない時間が多い(自分のせいだけど)
やっぱりフルタイムで働いているので、平日の昼はここで過ごす事ができないわけです。使える時間は限られます。同じ$450を払っているなら、長く使えたほうが得ではあります。
でも問題はそこではなくて、平日の昼にWeWorkにいないと、WeWorkに昼間しか来ていない多くの人々と交流を持つ機会というのがほとんどもてません。それがやや残念に感じるところです。
また、深夜や土日に掃除が入っていると、結構鬱陶しく感じたりもします。コーヒー飲みたいのに今掃除中、とかとか。
その2:なんだかんだで飲めないビール
ビールはあたりまえだけど水とは違うので、タンクに入っています。そして、そのタンクのビールが空になると、おしまいです。
また、そもそもBC州の法律で、6pm以降はビールを提供してはいけないというのがあるそうです。ここでも残念な、厳しすぎるBC州のお酒の法律。
僕の場合、平日だと仕事が終わってからWeWorkに行くので、まずそこからしばらく作業がしたいわけです。で、ひと段落ついたかな〜ってくらいにビールのレバーを倒すと、もう出てこないなんてことが何度もありました。悲しい。
土日もビールサーバーは完全施錠です。ビール好きには残念ですね。まあ僕そんな飲みたくない人だからどっちでもいいんだけど。
その3:若干寒い
これはコミュニティーマネージャーに言ったら直るかもしれませんが、なんか全体的に寒い!オフィスが肌寒いのでいつもダウンを羽織っています。
ブランケットとかもあるのでそれを使えば良いのですが、全体的にもう少し温めてほしいです。
その4:やっぱり料金が高い!
周りのWeWorkに興味がある人に「月に$450」と言うと、90%「高い!」と言われます(苦笑)確かに、月に$450は結構な固定費ですよね。
ただし、この場所があることで契約期間中の平日は毎日いつもより1時間は早く起きてWeWorkに来て中国語の勉強を防音室でやれました。これは、家にいたら絶対にだらけて出来なかったし、それ以外の場所だったらちゃんと発音してやれなかったはずです。
平日のフルタイムの仕事後にも、週に4日は通っていました。通えば必ず机に向かい、必ず作業が進むから、自分なりにやりたいと思っていたことに向かって確実に歩をすすめることができました。
平日は平均すると、朝に1時間、夜に2時間くらい通っていたと思います。休日も平均して6時間は通っていました。僕は家ではあんまり仕事が進まないタイプの人間なので、これだけの時間をカフェで過ごそうと思うと平日も休日も最低2回ずつカフェに行っていたことになります。コーヒー1杯が$3なら、30日間 x 2回で$180ということです。
カフェなら$180、WeWorkなら$450!・・・だから高いのか?
・・・だと僕は思います。
カフェで過ごす時の$180は超最小の金額で、毎日2杯も1杯$3のドリップコーヒーなんて飲んだら胃が死んでしまいます。カフェインクラッシュでやる気もなくなってしまう。他の美味しいドリンク飲んだら、値段は倍くらいになってしまうでしょう。
カフェを転々として作業をする場合、平日は夜ご飯を、休日はランチを何処かで食べなければいけません。バンクーバーの冬は雨ばかりなので、自炊してきて外で食べるなんてこともできません。結局ランチもディナーも外食になります。間接的な費用はかさみます(ちなみにWeWork似通っていた時は、だいたいおにぎりを持っていっていました)
さらにカフェで作業をする自分は、「あー今からどこのカフェで作業やろうかなー」「どこが一番近いかなー」「あそこは混んでるかなー」なんて考える時間がとても長かったのです。しかも、いざ行ってみて満席だと別のカフェに行ったりします。
こうやって色々と理由をつけると、仕事環境に$450は高くないと思います。
特に、なにか将来に向けて頑張っていきたい事がある場合、頑張っていかなければと思っている時期に$450を払い、その分コミットして絶対に$450以上月に稼いでやるという意気込みを持つことは、自分の作業効率を凄く高めてくれると思います。
ま、精神論なんだけどさw いいじゃない、その時間で$500以上稼げば良いんだから。
ということで、自分的にはWeWork Vancouverは総合すると非常に良くできていると思います!ひと月試してみることをオススメします。こういうのは、自分で体験しないと良さがわからん。
ただ、公正を期すために付け足すと、僕自身は12月に日本に一時帰国している関係で、一度契約解除しました。そして、1月にバンクーバーに戻った時に、また契約しよう!というモチベーションが続いているかは不明です(笑) やっぱ、なにか具体的にしたいことがある人、ある時期にとても効果を発揮する場所だと思うからです!