9月17日にFacebookからリリースがあって、新しくFacebook Signalというジャーナリスト向けのツールが発表されました。
Facebook Signalってなに
発表によると、Facebook Signalはなにかニュースがあった際に、それに対してFacebookやInstagramユーザーがどんな反応をしたのかを検索し、一覧できるツールのようです。
情報ソースが欲しいジャーナリスト、例えば「このニュースに対してFacebookユーザーの反応は〜〜」とか「本イベントに参加したInstagramユーザーからはこんな写真がアップされています」とか、そういった使い方をしたい人にとって、非常に有用なツールになることが容易に想像できます。
これまではその部分(パブリックなコメントを検索して引用してきてまとめること)、Twitterでやるしかなかったので、よりユーザーが多いFacebookや、より(世界的に見て)勢いがあって視覚的に分かりやすいInstagramで同じことができるようになるのは、メディア側的にはメリットが大きいでしょう。
でもそれと同じくらい、あるいはそれ以上に恩恵を受けられるのがマーケッターじゃないでしょうか?
マーケッターにこそ恩恵があるFacebook Signal
web解析をしていて「あれ、この日なんで検索での訪問数が多いんだろう?」となったときに、まずすることといえばTwitter検索です。日本にはTwitterでなんでもつぶやく人がいるので、分析する人間的には恵まれていて、突然の流入増の1/4くらい(肌感)はなんかしらの手がかりを見つけることができたりします。
「あー、テレビでうちのこと取り上げてもらえてたんだ」とかいう感じに、Twitterの発言を頼りに気づくことができたりもします。
でも、Twitterだけではまだまだその手がかりに行き着けないことも多いのです。Facebookで公開状態の投稿だけでも検索できたらどれだけ楽だろうかと、これまでに何度思ったことでしょう。
当然、ソーシャルからのニーズ発見は新規コンテンツ作りや新規商品作りのアイデア出しにも役立ちます。企画の根拠として(信頼性が高いとは言えませんが)ユーザーの声として使うこともできるでしょう。
とにかく可能性を感じるFacebook Signal。しかしまだ、使えるのはジャーナリストだけに絞られています!
どう使うの?
Facebookをプレスリリースのページから辿ると、次のようなページに行き当たりました。
現在Signalは、ジャーナリスト限定の、そして英語圏での活用が最も効果的なニュースルームとなっています。私たちは、機能を拡大できることを望んでいますが、短期的にはアメリカでの機能改善を優先して行います。
引用:Request Access to Signal
例のごとく意訳なので、元の文章が気になる方はご自身で確認してください。
まとめ
ということで、当面日本のマーケッターには恩恵はなさそうなのが非常に残念なところ。
勿論、ここで書いたようなことをFacebookはわかっているでしょうし、マーケッター向けにはそれはそれで準備しているかもしれません(その方がFacebookが儲かるのは間違い無いんですから)
以上、バンクーバーからLeoが、気になるFacebook Signalについてお届けしました。
参考:
Introducing Signal for Facebook and Instagram | Facebook Media
Facebook Media – Signal
Request Access to Signal